珈琲焙煎所 旅の音

京都左京区の住宅地の中にポツンとある小さな焙煎所の物語。

「お店を始めたい人へ」

 

先日天狼院書店で開催された「カフェゼミ」

沢山の人にご参加頂きありがとうございました。

 

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・お店を将来したい

・お店をする為に必要なことを知りたい

・どうやってお店って出来上がるのか知りたい

という思いを持った方が多くおられました。

 

私がお店を始めた理由、それがなぜ珈琲焙煎所兼カフェという形態にしたのか、なにを伝えたかったのか

 

を最初にまず重点的にお話した上で、今の私が思う「お店を始める事について」じっくりお話させて頂きました。

 

その後はもし皆さんがお店をするとしたらどんな「テーマ」「伝えたいもの」=コンセプトにするかを、私が作ったコンセプトシートを元に考え発表するというワークショップを開催しました。

 

独創的なアイデアや伝えたいものをしっかり持っておられる方も沢山おられて、この時間が会場が1番盛り上がりました。

 

その後はみなさんの熱意ある質問が相次ぎ、あっという間に終了へ。

 

 

私が今回皆さんに伝えたかった事は、「伝えたいものをコンセプトに変える重要性と、専門性の高め方」ということでした。

 

それについて詳しくはまた次回開催があればゆっくりお話していこうと思います。

 

終了後、「本当に勇気づけられました」「またお話聞かせてください」と直接お声を頂き、有り難く思いました。

 

 

自分が皆さんに伝えていくことで、皆さんの力に変われば本当に嬉しいです。

 

またブログでも少しづつ発信していきます。

では。

 

第3回おいしい旅のマーケット

f:id:kitabett:20180530131333j:plain6月2日、3日土日の開催の「第三回おいしい旅のマーケット」

 

今月号のleaf.savvyにも取り上げて頂き

去年始まった小さなマーケットはここまで大きくなりました。

 

みなさんが繋いでくださったお陰です。

 

 

 

今日は開催前に、このマーケットへの思いを書いておきます。

 

旅の音が入居するthesiteは廃校になった元美術学校です。

住宅地の中にあり普段は静かなところです。

 

3階には当時のままの工作室があり、4階は大文字山が一望できるギャラリースペースがあります(マーケットではここも出店ブースになります)。

 

私がよく行くタイ、ベトナム、台湾では「ナイトマーケット」がとても盛んです。

 

それぞれの店舗がそれぞれの色を持っていて、マーケットが一つの空間になっているのを直に感じて、そういう空間を「作りたい」と率直に思いました。

 

来た人誰もがが、日常から飛び出して、旅に出た時のようなワクワクした気持ちになれる場所、空間。

 

 「旅のマーケット」

 

どのお店も本当に魅力的で、

どんなお店?と聞かれた時に自信を持ってオススメできるお店さん達です。

 

 今では様々な方から「あの空間にとっても似合いそうなお店があるんだけどどうかな?」とご紹介をいただいたりして、どんどん大きくなっているのを実感しています。

 

ただ際限なく大きくするつもりはなく、「旅のマーケット」らしく空間全体を楽しんでもらえるように考え、

これまで通り色々な人の手を借りながら開催していきたいと思っています。

 

 

 ボランティアスタッフに応募していただいた皆様本当にありがとうございます。

一緒に楽しさを分かち合いましょう!

 

 

 

魅力溢れるお店さんばかりの二日間。ぜひ遊びに来てくださいね。

 

 

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コーヒーのドキュメンタリー映画の上映会を開催します。

 

ブログを大幅にリニューアルしました。少しは見やすくなったのではないでしょうか。

 

東京から帰って落ち着いてきたのでポツポツと。

 

 

近年コーヒーが飲める場所はどんどん増えていきます。

 

でもそもそも普段飲む「コーヒー」とは元はなんでしょう?

 

どうやってコーヒー豆になるのでしょうか?

なぜ豆によってこんなにも味が違うのでしょう?

 どのような環境でコーヒーは栽培されるのでしょうか?

 

そんなコーヒーについて疑問を持たれる方に、一本の映画をおすすめします。

 

中米ホンジュラスを舞台にしたコーヒのドキュメンタリー映画「the WAY BACK to YARASQUIN」

 

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舞台はコーヒー生産量世界第六位の中米ホンジュラス(2016/17年)。

 

山奥にあるサンタエレナ地方で立ち上がったコーヒー生産者のコミュニティ"Catracha Coffee Community"と、そのリーダーの女性生産者マイラに焦点を当てた短編ドキュメンタリーです。

コーヒー生産に依存した生活は不安定だと世界的に叫ばれる中で、伝統作物のコーヒーで豊かな未来を手に入れるために彼らが選んだのは小規模農家ならではの新しい共生関係。

 

そして、美しい産地の日常が映し出されている。スペシャルティコーヒーの実像に迫った展開も本作の魅力です。

 

 「コーヒーで生きる」

 

決してスタイルではない、映像で伝わる生産地の生の現場を是非その目でご覧ください。

 


サンタエレナで暮らす人々の仕事=生き方を知ることで、私達が飲む1杯のコーヒーから想像する景色が変わるかもしれません。

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5月18日 金曜、19日 土曜

6月15日 金曜、16日 土曜

 

 

カスカラティー、ホンジュラスコーヒー付き

前売り 3300(前売り券は旅の音店頭でお求め下さい)

当日  3500円 

 

 

tokyo coffee festival

光栄な事に、
TOKYO COFFEE FESTIVAL 2018 Spring 両日出店が決定しました。

 

 

旅の音初の遠征はなんと東京!

 




日時: 2018年4月14日(土)、15日(日) 11:00〜17:00
場所: 国連大学中庭(Farmer’s Market @ UNU内)
料金: 入場無料
#tokyocoffeefestival



今回はCOE受賞ホンジュラスエルロブラルをサーブします。


また、ブースに来て頂いた方にお楽しみを沢山ご用意するつもりです。

京都の作家さんとのコラボグッズ「まめぶくろ」、「オリジナルトートバッグ」、「オリジナルブローチ」、「コーヒー豆のかんかん」等、京都グッズブースも設けます。


古道具やアンティークの机、80年前の砂糖箱のドリップ台達と共に出店致します。

旅の音遠くて行けない!という方にも少しでも楽しんで頂けるよう、旅の音のお店が丸ごと引越しして来たようなブースを考えています。




14日、15日 @tokyocoffeefestival へ是非遊びにいらしてください!









4月13日(金)東京出店準備の為、16時クローズ




○4月14.15日(土日)TOKYO COFFEE FESTIVAL in国連大学前 出店の為、旅の音店舗は両日とも臨時休業となります。

ご注意下さい。

旅のコーヒーゼミ 始動

 

京都に来てはや1年。お店ももうすぐ一歳。

 

 

毎日目まぐるしく人と出会い続けている今。

 

先日は京丹後からわざわざご来店頂き、お店で使われるオリジナルブレンドのコーヒー豆のご相談を。

 

カニやアワビなどの海産物が豊富でオーシャンビューで料理やカフェタイムが楽しめるという。良いなあ。ブレンドが完成したら一度飲みに行きたいなあ。

 

 

滋賀で焙煎所をしていた時は、こんなにも人と出会うなんて事は無かったし、コーヒー豆をWEBSHOPで購入してもらっても郵便で送るだけだった。

 

 

ニュークロップの香味高い状態だったり、同じ国でも農園が変わって香味が変わったりしても伝えるツールは文面しかなかった。

 

 

お店で生産地やコーヒーの多様性、楽しさを伝えたいと思い、去年は開業の次月からすぐにワークショップを始めた。

 

生産地の映像や、コーヒーが出来るまでの過程、香味の違い、抽出の仕方。

 

 

 

去年は要望が多かったドリップ実践がほとんどで、生産地について一つ一つ段階を組んで説明できる機会はなかった。

 

スペシャルティコーヒーに掘り下げて詳しく話すと「農業」に行き着くので、人が集まってくれるのだろうかという不安もあった。

 

でも年末から年始にかけて、「ワークショップの1年間のスケジュールは出ますか?」という方や、「去年受けた内容と別の内容での開催はありますか?」という問い合わせを沢山頂いて。

 

ちょうどその話を、いつもお世話になっている京都天狼院さんでお話したら「うちでやりましょう!」となり今回の開催が決まった。

 

 

やるからには実りのある内容に。

「あ〜コーヒーって難しいね」とか

「知れば知るほどわからないね」なんて事にはしたくないなあ、と、。

 

 

楽しかったね+@になるように。各々+@を持ち帰ってもらえるような内容に。

 

 

そうなると、今までのワークショップではできなかった、より生産地を身近に感じてもらえる内容にしよう、と思った。

 

今飲んでいるコーヒーが元は赤い果実だった事から話そう。

 

なぜ香味が違うのか、精製って?焙煎って?抽出って?

 

一つ一つ紐解きながら、視点を変えながら、

コーヒーの世界を存分に楽しむ。

 

 

コーヒーの生産地に「旅」した気持ちになれるような。

 

 

それが今年から始まる

 

「コーヒーゼミin京都天狼院」

 

 

ゼミでも固い講義ではなくて。

 

ワークショップより説明や映像を交えて、より生産地に着目点を置いた内容で、

コーヒーの楽しさの幅を広げることを1番の目的にしたい。

 

 

今回はテキストも用意。

 

第1回は2月10日「産地ごとの香味とストーリー」

第2回は3月10日「精製法で変わるコーヒーの香味」

第3回は4月14日「焙煎度で変わるコーヒーの香味」

 

第4回は5月12日「カッピング で香味の違いを理解して、コーヒーを表現してみよう」まとめ

 

全てカッピング 付き

 

 

と続いて、どれも一回完結の内容なので単発参加ももちろん可能だけれど、全部のテキストを繋ぎ合わせると一つの「本」が出来るような流れ。

 

 

 

というわけで、旅の音の「コーヒーゼミ」いよいよ始動します。

 

 

 

旅の音店舗のワークショップとしては昨年同様抽出実践や、

天狼院さんで開催内容を追いかける形で時期をずらして開催予定。1月24日「飲み比べて知るコーヒーの生産地」

 https://www.facebook.com/events/902913166553402/?ti=icl

 

  

 一周年もお陰様で間近。

 

2月1日〜4日はコーヒー豆の大セールをしますよ。色々とお楽しみもご用意します。是非。 

 

総括とこれから

 

1年が終わりました。

 

あっという間ですね。去年のこの時期はまだ店を工事して平日は会社で働いていました。

 

そわそわしながら元旦を迎えていました。

 

 

2月オープン当初は想像通り、人通りも全くなくお客さんも少なく、とにかく色々な種類の豆をほぼ毎日焙煎しました。

おそらく今年で通算100種類以上の豆を焙煎したと思います。(店に出したのは15種ほど)

 

シングルオリジン(単一品種)のみでのスタートした事は良かったと思います。お客さんと一緒に入れ替わりを楽しめるし、「コーヒーって農園でこんな違いがあるんやね」と多くの声を頂きました。

 

違いの楽しさを伝えながらそれぞれ「一つの飲み物」として美味しさを追求する事。

どの豆にどの焙煎具合でアプローチをしていくか、産地の個性と甘さのバランス、余韻の長さ、、

 

常に世界中の農園の豆と会話をするように、数秒のポイントをそれぞれの豆で見つけ出す毎日でした。

 

夏にメディアに取り上げて頂いた時、誰よりも喜んでくれたのが地元の常連さんたちでした。

「雑誌見たよ〜。よかったなあ」と声をかけてくださいました。でも皆さんのおかげなんです。

 

「〇〇さんに聞いて来ました」「〇〇さんがすごくおすすめしてたから来ました」

そんなお客さんが本当に多いのです。

 

多くの方に支えられて今の旅の音があります。

 

これからもお店をより良くし、「今日も来て良かった」と心から思って頂けるよう、一歩一歩前に進めていきます。

 

 

 

あと、一つのご報告があります。

来年から開業支援、農園訪問、コーヒーワークショップをより進化させ、

 

「旅のコーヒーゼミ」を始動します。

 

農園についての報告、抽出方法、品種、飲み比べ、焙煎、等様々なテーマで各地で開催予定をしております。コーヒーの可能性と楽しさを多くの方に伝え共有できればと考えています。

 

詳しくは後日お知らせしますね。

 

 

 

また開業支援につきましては春に1店舗決まっておりますが、3月以降でしたら内装デザイン、カフェメニュー、仕入れ先ご紹介、抽出指導等もお手伝いできますので、お気軽にご相談下さい。

 

 

 

 

今年も元旦から滋賀は寒いです。お店は6日から通常営業します。

新しい豆やメニューも1月に登場予定です。

 

 

またお店でお会いしましょう〜。

農園から見るコーヒーの世界

 

今月20日に、LIGHT UP COFFEEより
林さんをお迎えして、今年の夏に彼女が訪れたインドネシア、バリ島のコーヒー豆の産地報告会を旅の音で開催しました。

 

現地の映像を流しながら林さんのお話を聞きに、30人弱の人が旅の音に集まり、当日は大盛況となりました。

 

私も訪れたことがある「コーヒー農園」と、今回の映像でみる農園はまた違った印象を受けました。

 

まず設備。精製に必要であろう水路や機械がほぼありませんでした。

 

水洗式の精製では、まず摘んだコーヒーチェリーを選別して小さなバケツで手洗い、そして果肉を剥きます(パルパーと呼ばれる果肉を削ぐ機械)。



発酵が終ると、豆を水洗いをするのですが、なんとザルに豆を擦り付けてゴシゴシ手で洗います。

通常の農園は大きな水槽の中で洗ったり、機械で洗ったりするのですが、ここでは全員でバケツを持って洗っていました。

 

これだけで何時間もかかる大変な重労働です。

 

洗い終わったコーヒー豆は乾燥ベッドに薄く広げられます。通常は2週間ほどで乾燥は終わるのですが、今年は悪天候で1ヶ月かかっても乾燥せず、品質は悪化したということです。

 

 

気候変動という大きな障害と、農業の大変さをひしひしと感じました。

 

その1つ1つの問題に対策を打ち、何年クオリティを少しずつ上げていく農家さんの地道な努力があり、高品質のスペシャルティコーヒーは日本へ出荷されます。

 

この「クオリティを上げる」事が本当に難しいのです。

 

日本の僕たちロースターが求める味と、現地での作りやすさ、現地の人の今までの価値観、伝統を踏まえて農業を支援することは、細かくコミュニケーションをとって同じベクトル、同じ思いで味作りに励む必要があります。

 

それにはきちんとした人件費や対価を払う必要があります。ですが、対価を払えば美味しいコーヒーを作ろうとしてくれるかというとそう簡単にはいきません。

 

一度訪問して農業支援をしたとしても、次行った時にまた元どおりになっていた なんてことも珍しくないのです。

 

現地の人の生活バランスと味の追求を同時に進めてこそ、美味しいコーヒーに近付いていくのです。


農園から見るコーヒーの世界を覗いてみるとまず「農業」の現場が見えます。

 

林さんも農家さんとのコミュニケーションの難しさを語っておられ、僕も訪問した時に同じような事を感じました。

 

しかし、コミュニケーションを細かくとってお互いが信頼関係ができた時、「こんなコーヒーが欲しい」という目標に向けて、共に進む事が出来ると思っています。

 

「ダイレクトトレード」

フェアトレード

 

 

言葉だけひとり歩きしていいように使われていますが、その言葉の中に生産地の想いは反映されているのでしょうか。

 

美味しいコーヒーには、何故美味しいのか生産地に1つ1つストーリーが必ずあります。

 

そのストーリーを来年も多くの方に伝えて、丁寧に焙煎していこうと、改めて思う機会となりました。

 

 

 

林さんどうもありがとうございました!

現地での詳しい体験談も、ライトアップコーヒーで是非聞いてみてくださいね。